ドメーヌ・シャルロパンの当主フィリップ・シャルロパン氏の長男ヤン・シャルロパン氏が、2014年に設立した小規模なドメーヌです。若き当主はテロワールのダイナミックさを最大限に生かしたワイン造りにチャンンジしています。全ての畑作業は手作業、有機栽培で管理し、収穫も手摘みです。醸造はブルゴーニュの伝統的方法に則り、全ての過程においてできるだけ人的介入をせず、決して造り込まず、果実感が生かされたピュアで滑らかな仕上がりになっています。摘みたてのイチゴで仕込むジャムに、ほんのり樽のニュアンス。ゆったりと横に広がる果実と厚みのある口あたり。シャープで爽やかなマルサネのロゼとは一線を画する白ワイン的な味の構成をしたロゼです。

かつてはマイナーであったサヴィニー・レ・ボーヌ村をワイン市場に認識させたと言える生産者で、フランスにおいても大変評価されています。その原動力は元当主パトリック・ビーズ氏のワイン造りへの実直な取り組みで、伝統を重んじるブルギニヨン気質でありながら、新しい意見には耳を傾け、熟考を放棄しない姿勢を貫きました。それこそが今日のドメーヌの礎となっています。現在は千砂・ビーズ氏が中心となりワイン造りを行っています。果実由来のアロマが非常に豊かでタンニンは柔らかく、親しみやすい印象ながら、ミネラルに富んでいて、幾層にも重なる果実の味わいと旨味がとても印象的な、飲み頃の赤ワインです。